介護保険制度で受けられるサービス
高齢者が要介護または要支援と認定されると、指定されたサービスを介護保険で利用できるようになります。利用できるサービスは、以下の5種類です。
居宅サービス(自宅介護のサポートサービス)
要介護認定された方が利用できるサービス。ホームヘルパーや看護師が、高齢者の自宅を訪問し、介護や看護を行います。高齢者は自宅から介護施設に通ったり、数日間宿泊しリハビリや入浴を行うこともできます。その他にも、福祉用具レンタルや購入の費用に介護保険が利用できます。
地域密着型サービス
グループホームや(看護)小規模多機能ホームなどです。
要介護認定された方が利用できるサービス。自治体が提供し、地域の特性に合った事業所の開設や、料金を設定しています。サービス内容は、夜間を含めた定期的な訪問介護や、少人数の介護施設などその地域に必要と考えられるものを用意しています。ただし、地域外の地域密着型サービスを利用することはできません。サービスを実施していない地域もあるのでお住いの自治体に確認してみましょう。
施設サービス
要介護の方に入所してもらう施設のことです。
要介護認定された方が利用できるサービス。24時間体制の介護やリハビリ、療養などを行うための施設に入所できます。中でも特別養護老人ホーム(特養)は利用料金が低く設定されているので人気ですが、入所待ちの高齢者が全国で52万人以上(平成26年3月時点)存在するため、申し込みから入所まで、数年待つ場合もあります。
介護予防型サービス(自宅介護予防のためのサービス)
要支援認定された方も利用できるサービス。高齢者を介護の必要のない自立した状態まで回復させることを目的とし、高齢者は施設へ通ってのリハビリやホームヘルパーの訪問サービスを利用できます。また自宅に手すりやスロープを取り付けて、生活に支障が出ないようにする住宅改修工事にも介護保険が利用できます。
介護保険の支給限度額について
介護保険は、要介護度により支給限度額が決められています。介護度は、要支援1か2、要介護1~5の7段階に分けられ、数字が大きくなるほど重度で限度額も高額になります。
コメント